往路
おうろ
名詞頻度ランク #31463 · 青空 40 例
標準
outward journey
文例 · 用例
帰りの汽車では忘れずに農園のチューリップと、チューリップの農園の概観を網膜に写すことによって往路の小発見の満足を蒸し返し完成することを忘れなかった。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
往路に若い男女の二人連れが自分たちの一行を追い越して浅間のほうへ登って行った。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
「そして、踊……踊の歸途……恁う着崩した處を見ては、往路ではあるまい。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
實は往路にも同伴立つた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
往路直ちに右に分れて、雜草の間を高低して道盡くる所より望めば、遠く谷を隔てゝ飛泉の白條高く山と山との間より雲霧となりて落ち來る。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
連絡船 往路の長崎丸は静かな船旅であったが、帰途の神戸丸は上海を出離れるとすぐからすこしゆれだした。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
昨日の新聞に米船ハリソン号を浅瀬に追いつめて拿捕に協力したと輝かしい偉勲を伝えられている長崎丸、私が長崎から乗った往路は多分その長崎丸であったろう。
— 上村松園 『中支遊記』 青空文庫
連絡船にて 往路の長崎丸は静かな船旅であったが、帰途の神戸丸は上海を出離れるとすぐから少しゆられた。
— 上村松園 『中支遊記』 青空文庫