痛飲
つういん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
heavy drinking
文例 · 用例
そんな親しい人ならば、どんな貧しい肴でも恥ずかしくないし、家の者に聞かせたくないような話題も出る筈はないのであるから、私は大威張りで実に、たのしく、それこそ痛飲できるのであるが、そんな好機会は、二月に一度くらいのもので、あとは、たいてい突然の来訪にまごつき、つい、外へ出ることになるのである。
— 太宰治 『酒ぎらい』 青空文庫
郵便局で、思ひがけなく藤津君に邂逅、F屋で痛飲する、めでたく和解して、昨年来の感情のもつれも解消してしまつた、酔に乗じて、打連れて、雨の中を中村君徃訪、生憎不在、父君母君と持参の酒と肴をひろげて四方山話(親馬鹿、子外道の情合を味ふ、中村君しつかりしたまへ、孝行をしなさいよ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
夕方、街へ出かける、W屋N屋の好意で、たらふく飲んで食べて、そして寝た、近頃にない痛飲、陶酔、熟睡であつた、分別も苦労も何もかもなくなつてしまつた!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
これに反して柏軒は家にあつて痛飲豪語した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
俗にいう温泉横町(今の牛込会館横)の江戸源、その反対側の小路の赤びょうたんなどのおでん屋で時に痛飲乱酔の狂態を演じたりしたのも、最早古い記憶のページの奥に隠されてしまった。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
燈台|下暗しにも何にも、吾輩はその親友と前の晩に千芳閣で痛飲したばかりのところだったから、言句も出ずに赤面させられてしまった。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
現物の俸禄米を持てあました役人は、これを二束三文に売りはらって、痛飲馬食して持てはやされた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
その王生がどう云う訳か、去年の秋以来忘れたように、ばったり痛飲を試みなくなった。
— 芥川龍之介 『奇遇』 青空文庫
作例 · 標準
旧友と再会し、朝まで痛飲してしまった。
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昇進祝いの席で、彼は嬉しさのあまり痛飲し、翌日はひどい二日酔いになった。
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たまには嫌なことを忘れて痛飲するのも悪くない。
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