魚籠
びく
名詞頻度ランク #39806 · 青空 136 例
標準
fish basket
文例 · 用例
私は尺に近い赤魚を、サンザン苦労して引つ張り上げ、魚籠に入れる直前に落した。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
お前担いでおいでよ」「うん」「ほら、こんなに釣れたよ」 魚籠を解いて腰から外し、子等に持たせた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
と家内に一言して、餌桶と網魚籠とを持って、鍔広の大麦藁帽を引冠り、腰に手拭、懐に手帳、素足に薄くなった薩摩下駄、まだ低くならぬ日の光のきらきらする中を、黄金色に輝く稲田を渡る風に吹かれながら、少し熱いとは感じつつも爽かな気分で歩き出した。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
さらに不思議なのは、前にもいう通りかれは碌々に商売に出ないのにも拘らず、いつも相当のさかなを魚籠や桶にたくわえて寝ていることである。
— 岡本綺堂 『深川の老漁夫』 青空文庫
しかもその魚籠のなかには四、五匹の大きい魚が月明かりに光っていた。
— 岡本綺堂 『深川の老漁夫』 青空文庫
こんな道の真中などで鰈になつたら、ちやうど、れふしの魚籠から、はね出した鰈のやうに、砂の上でぺんぺん跳ねてゐなければなるまい。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
」 魚籠を提げて、川上、川下へ跨がり、川魚を買出しに行く直助の姿が見られた。
— 岡本かの子 『川』 青空文庫
(これはものすごいぞ) 伝兵衛は大喜びでそれを腰の魚籠へ入れたが、魚籠は魚で一ぱいになった。
— 田中貢太郎 『亀の子を握ったまま』 青空文庫