休止符
きゅうしふ
名詞
標準
rest (sign)
文例 · 用例
かの自由詩を分析して、これに形式律の拍節法則を求めたり、規則的なる休止符を求めたりする人は、畢竟この自由詩の哲学する有機律の原則を知らないために、辞書的解義による韻文の観念で自由詩を律そうとするの非に陥っているのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
このことは、とりもなおさず、過去の文学の休止符はどの辺でうたれたかというきびしい現実を示す一方、この数年の間、日本の民衆生活内部にある若々しく貴重な創造力が、どれほど徹底的に圧殺されてきたかということを証明している。
— ――新日本文学会の由来―― 『歌声よ、おこれ』 青空文庫
私は休止符の効果について自分自身でもよくわかって、休止符の効果をあげて来たつもりでおりましたが、パデレフスキーによって非常にはっきりと休止符の効果を教わり、音の無い音楽の魅力を味わいました。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
それはもはや愛の休止符だ。
— 堀辰雄 『燃ゆる頬』 青空文庫
水分のない蒸気のためにあらゆる行李は乾燥して飽くことない午後の海水浴場附近にある休業日の潮湯は芭蕉扇の様に悲哀に分裂する円形音楽と休止符、オオ踊れよ、日曜日のビイナスよ、しはがれ声のまゝ歌へよ日曜日のビイナスよ。
— 李箱 『LE URINE』 青空文庫
……」 聴衆には聞こえないが、管絃楽団には漏れなく聞こえる、その激しい叱責に、彼女はじれながらも、なお頑固につづけて、あまりに速度をゆるくし、休止符や延音符をやたらに用いた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
ごく長い句と短い句とが交互になってる詩で、一点符、二点符、三点符、横線符、休止符、大文字、イタリック文字、傍線付の言葉などが、頭韻法や反覆法――一語の、一行の、または全句の――などとともに、きわめて重要な役目をさせられていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
女性が上だと、なにかの拍子にふっと、休止符をはさむことができる。
— 片岡義男 『七月の水玉』 青空文庫
作例 · 標準
「ここの4分休止符、しっかり長さを感じてから次のフレーズに入って。焦ると台無しだよ」
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ピアノの練習中、休止符を単なる『休み』だと思って飛ばすと、曲全体のキレがなくなってしまう。
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楽譜の最後に書かれた長い休止符が、演奏が終わった後の静寂と余韻をさらに深いものにしている。
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指揮者が休止符の瞬間にタクトを止めたとき、会場全体が息を呑むような緊張感に包まれた。
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