分脈
ぶんみゃく
名詞
標準
branch
文例 · 用例
豪信法印の筆跡としては花園天皇の宸影殘れり、それに天皇の宸筆にて奧書せられし所と、豪信の系圖として傳はる所との間には、信實の子孫としての代數の相違を見出すも、尊卑分脈によりて其疑問は決せられ得べし。
— 内藤湖南 『日本の肖像畫と鎌倉時代』 青空文庫
土地が総て肥沃な黒土質である上に、松花江の支流の分脈である沼沢が幾つも緑楊の間に散在して、円形の大水盤に初夏の青空を映してゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
今日になつて見れば、新派芝居も、歌舞妓の一分脈だつたと言ふことが知れたが、当時はなか/\其見とほしがつかず、別殊の演劇のやうで、旧俳優にとつては、手の出かねる所もあつたが、一度手をつけて見ると、明治初期のざんぎり芝居と、性根において大体かはらぬことが、はつきりして来たのである。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
アンシアーノ山より出でアッシージの西を流れてトゥピーノと合する小川〔高山〕スパーシオ山(アペンニノの分脈)。
— LA DIVINA COMMEDIA 『神曲』 青空文庫
智能線の分脈したもので、つまり知性に当る線です。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
『尊卑分脈』などを見てもきわめて明白であるが、京都でも田舎でも一時に家号の増加したのはこの時である。
— 柳田國男 『名字の話』 青空文庫
国経には滋幹の外に三人の男子があって、尊卑分脈所載の順序に従えば、長男が滋幹、次男が世光、三男が忠幹、四男が保命となっている。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
それとも尊卑分脈所載の順序は出鱈目で、世光以下三人の男子は滋幹より前か、同時ぐらいに生れた庶子でゞもあるのだろうか。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
作例 · 標準
葉脈を観察すると、中心の太い筋から細かい分脈が広がっているのが見える。
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血管が枝分かれして分脈となり、全身の組織へ栄養を運んでいる。
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地質調査によって、石炭層から分かれた小さな分脈の存在が明らかになった。
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