膝行
しっこう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
moving forward by sliding on one's knees (in the presence of high-ranking individuals)
文例 · 用例
縁側に居た白痴は誰も取合ぬ徒然に堪えられなくなったものか、ぐたぐたと膝行出して、婦人の傍へその便々たる腹を持って来たが、崩れたように胡坐して、しきりにこう我が膳を視めて、指をした。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」と膝行歩きて、燧火か、附木か、探す様子。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
其の父、此の無足婦人を膝行軌に乘せ、自ら推しめぐらして京都の南の方より長安の都に來り、市の中にて、何うぞやを遣る。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
生命がけで、描いて文部省の展覧会で、平つくばって、可いか、洋服の膝を膨らまして膝行ってな、いい図じゃないぜ、審査所のお玄関で頓首再拝と仕った奴を、紙鉄砲で、ポンと撥ねられて、ぎゃふんとまいった。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
僧は燈火の許に膝行り寄った。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
が、ただここに、あらゆる罪科、一切の制裁の中に、私が最も苦痛を感ずるのは、この革鞄と、袖と、令嬢とともに、私が連れられて、膝行して当日の婿君の前に参る事です。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
それから主人の迎附けがあって、その案内に従い茶席におそるおそる躙り入るのであるが、入席したらまず第一に、釜の前に至り炉ならびに釜をつくづくと拝見して歎息をもらし、それから床の間の前に膝行して、床の掛軸を見上げ見下し、さらに大きく溜息をついて、さても見事、とわざとらしくないように小声で言うのである。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
そろそろと膝行して三畳間に進み、学生たちもおくれては一大事というような緊張の面持でぴったり私に附き添って膝行する。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
作例 · 標準
侍女は、姫君の前に膝行で進み出た。
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伝統的な儀式では、参列者は静かに膝行を続けた。
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彼は、師匠への敬意を表すために、部屋の中を膝行した。
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