機業
きぎょう
名詞
標準
weaving industry
文例 · 用例
船頭、馬方、木樵、機業場の女工など、あるが中に、この木挽は唄を謡わなかった。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
船頭、馬方、木樵、機業場の女工など、あるが中に、此の木挽は唄を謠はなかつた。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
織物が時に銀子のところへ届き、町の機業家も親類にあるのだったが、この村では塩鮭の切身も正月以外は膳に上ることもなく、どこの家でも皺くちゃの一円紙幣の顔すら容易に見られなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
――おかあさんの母親はおとうさんの母親よりやま気があつてしつかり者だつただけに仕事も小さい乍ら機業工場なんか始めた。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
壁隣が機業家なんです、高い山から谷底見れば小万可愛や布|晒すなんぞと、工女の古い処を唄つて居るのを聞きながら、日あたりの可い机の傍で新版を一冊よみました。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
牛乳屋の小さい牧場には牛が五六頭モーモーと声を立てて鳴いていて、それに接した青縞機業会社の細長い建物からは、機を織る音にまじって女工のうたう声がはっきり聞こえる。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
「先生、足利に行った」「会社にでも出たのか」「なんでも機業会社とかなんとかいうところに出るようになったんだそうだ」 三人はお代わりの天ぷら蕎麦を命じた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
一體、漁業などは、考へて見ると投機業の一種とも云ふべきで、どか儲けのある代り、一度しくじれば、もう、立てない。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
作例 · 標準
この地方では古くから機業が盛んで、品質の良い絹織物を生産してきた。
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若者の間にも機業の技術を学ぶ者が増え、伝統産業の新たな担い手となっている。
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祖父は生前、地域の機業組合の会長を務め、業界の発展に尽力した。
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