先覚者
せんかくしゃ
名詞
標準
seer
文例 · 用例
自分などはもとよりこの六かしい問題に対して明瞭な解答を与えるだけの能力は無いのであるが、ただ試みに以下にこの点に関する私見を述べて先覚者の教えを乞いたいと思う次第である。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
社会の先覚者をもって任じているはずの新聞雑誌の編輯者達がどうして今日唯今でもまだ学位濫授を問題にし、売買事件などを重大問題であるかのごとく取扱うかがちょっと不思議に思われるのである。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
左の一篇は、一般に予報の可能なるための条件や、その可能の範囲程度並びにその実用的価値の標準等につきて卑見を述べ、先覚者の示教を仰ぐと同時に、また一面には学者と世俗との間に存する誤解の溝渠を埋むる端緒ともなさんとするものなり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
たゞ、それらの文学と深い関係のある、或る意味ではその先覚者と目される正岡子規の、日清戦争に従軍した際の句に、行かばわれ筆の花散る処までいくさかな、われもいでたつ花に剣秋風の韓山敵の影もなし 等があるばかりである。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
マレイ語から語頭のLを除くと日本語に似るものの多い事はすでに先覚者も注意した事である。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
こういう優秀な素質を有する民族ではありますが、その素質を磨かせ、長所を発達せしめた道程は、幾多の先覚者の指導啓発に拠るのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
特に仏教における先覚者の指導啓発ぶりは、全く仏教をわが民族性に適切妥当ならしめ、その滋養分吸収を容易ならしめたるのみならず、仏教を以て、民族の偉大なる成長発展に正しき歩幅を与えて来たのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
笑つて笞を受けた囚人は、後には泣いて追慕の涙に滲んだ弔詞を受ける先覚者である。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
作例 · 標準
彼は時代の先覚者として、誰も見向きもしなかった技術に全財産を投じた。
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「教育の分野において、彼女はまさに先覚者と呼ぶにふさわしい功績を残した」
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先覚者の歩んだ道は、当時は理解されず孤独な闘いだったという。
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