改革者
かいかくしゃ
名詞
標準
reformer
文例 · 用例
午の赤飯、煮しめも食べ終つて、午後は雨もよほしで外出も出来ませんかつたから雑誌のよみかけを読まうと母に相談し、さてある社会改革者の事業の一段に読み及ぼして、「此黄金機会を外さず」といふ一句へ来升と、書物を下へ置いて、母の顔を覗き、質問いたし升た。
— 若松賤子 『黄金機会』 青空文庫
困つたことは、さういふ僕が依然改革者の情熱を棄て去ることが出來ないといふことだ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
そして理想主義者は常に社会改革者であらねばならないと言いつつ、氏は特に高等教育が「学をそれ自体の為に愛するものの為のみ」に解放されるべきことを主張している。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
しかるに近日世上の有様を見るに、いやしくも中人以上の改革者流、あるいは開化先生と称する輩は、口を開けば西洋文明の美を称し、一人これを唱うれば万人これに和し、およそ智識、道徳の教えより治国、経済、衣食住の細事に至るまでも、悉皆西洋の風を慕うてこれに倣わんとせざるものなし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
しからばすなわち今の改革者流が日本の旧習を厭うて西洋の事物を信ずるは、まったく軽信軽疑の譏を免るべきものと言うべからず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
そして時代の腐敗に愛想をつかして常に傍観者の態度を取っていた清節|孤痩の憂世家たちも、今は白眼にして冷嘲を事とするようなことなく、正面から真剣に時代の改革者として起たないではいられないであろう。
— 与謝野晶子 『鏡心灯語 抄』 青空文庫
私は突飛な、また過激な言動が必ずしも改革者の言動であるとは思いませんが、こういう平穏な、悪くいえば煮え切らない婦人界の進歩的傾向を歯痒く感じます。
— 与謝野晶子 『婦人改造と高等教育』 青空文庫
刑死の人には、実に盗賊あり、殺人あり、放火あり、乱臣・賊子あると同時に、賢哲あり、忠臣あり、学者あり、詩人あり、愛国者・改革者もあるのである。
— 幸徳秋水 『死刑の前』 青空文庫