情痴
じょうち
名詞
標準
being struck mad by love
文例 · 用例
然るにその後、勝太郎の「ハア小唄」になつてくると、もはや「酒は涙か」のロマネスクや青年性は失はれて、年増女の淫猥な情痴感や感傷性やが、大衆の卑俗趣味に迎合するやうになつて来た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
「酒は涙か」から「ハア小唄」への流行的推移は、すくなくとも「恋愛的感傷」から「情痴的感傷」への文化的低落と、その卑俗的散文化を語つて居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
勝太郎の「ハア小唄」には、年増女的淫猥の情痴があつたが、しかしそこにはまだ純情のリリシズムと感傷性とが流れて居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
その瞳が動くとき娘の情痴のような可憐ななまめきがちらつく。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
こういう場合、巴里の男女は情痴を却ってうるさいものとする。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
いわば情痴と同じなげきからだ。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
私の子に対する情痴の結果が子をこんなにも変らせたのか。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
だが「こうして居る間も巴里がいよいよ子どもに染み込む」私の子に対する情痴はいつもおびえていた。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
作例 · 標準
あの小説は、登場人物たちの激しい情痴の物語を描いている。
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情痴に溺れるあまり、彼は全ての財産を失ってしまった。
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芸術作品の中には、人間の情痴を赤裸々に表現したものもある。
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