方円
ほうえん
名詞
標準
squares and circles
文例 · 用例
一方ではまた、大小方円の見さかいもつかないほどに頭が悪いおかげで大胆な実験をし大胆な理論を公にしその結果として百の間違いの内に一つ二つの真を見つけ出して学界に何がしかの貢献をしまた誤って大家の名を博する事さえある。
— 寺田寅彦 『科学者とあたま』 青空文庫
なるほどそういえば、一方円満柔和な婦人に、菩薩相というのがある。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
事の勃発いたしましたのは、前回の身代わり花嫁騒動が、いつもながらのあざやかな右門の手さばきによってあのとおりな八方円満の解決を遂げてから、しばらく間を置いた二月上旬のことでしたが、それも正確に申しますればちょうど二日のことでした。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
灰白色の方円の底に緑の芝生をとり囲む紅瓦色の楕円が水をかい出した池のようだ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
実在の苦境の外に文三が別に妄念から一|苦界を産み出して、求めてその中に沈淪して、あせッて※いて極大苦悩を甞めている今日この頃、我慢|勝他が性質の叔母のお政が、よくせきの事なればこそ我から折れて出て、「お前さんさえ我を折れば、三方四方円く納まる」ト穏便をおもって言ッてくれる。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
右第一条より第二十三条に至るまで、概して我国古来の定論に反するのみならず、前には旧女大学の条々を論破し去て、更らに新女大学の新主義を唱うることなれば、新旧方円相容れずして世間に多少の反対論もある可し。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
水は方円の器に従うが如く、私はそれに応じての私の身を置くに適当な何かを以て飾り立て、ぼろぎれを張り廻し、工夫を凝して心もちよく住んで見せるだけの自信はあると思っている。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
総体として、※の聖音に陶酔し、方円半月の火食供養三昧に耽る神秘行者らしい俤は、その何処にも見出されないのであった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
日本庭園の石の配置は、方円の美を意識して作られていることが多い。
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方円の器は、和食を美しく引き立てる。
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彼は方円の規則にとらわれず、自由な発想でデザインを行った。
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