岩肌
いわはだ
名詞
標準
bare rock
文例 · 用例
歯朶が生い囲んでいる入口の辺を過ぎると、岩窟の岩肌が灯に照し出された。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
僅な松明の灯に照し出される岩肌は、穴の屈曲に従って 拗けた瘤をつけ 波打つ襞を重ねる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
玄武岩の柱がごつごつした岩肌に並ぶ様は、石化した怪物か何かの肋骨のようだ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
澄みとほつた水はゆたかに温むで、蹠に感じる岩肌が温泉の底のやうであつた。
— 牧野信一 『城ヶ島の春』 青空文庫
滑っこく、水で洗われた岩肌や、岩肌に生えた苔や、凹みに生えた菖蒲に似た草だのは、一本のハッパで、跡も片もなくなって、その後には、有史以来初めて光線を見るのであるかもしれない、地殻の内皮の一部分が、ザクザクになって、ひっくりかえる。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
ホームのすぐ裏まで押し迫っている岩肌へ吹きつける風が、また巻き返って構内の柱を鳴らせていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
木の間がくれに見える谿谷は、青苔のはえた岩石で、そのなめらかな岩肌が川床となっている。
— 豊島与志雄 『高千穂に思う』 青空文庫
岩肌の上を流れおちる水は、清冽だが、殆んど音を立てない。
— 豊島与志雄 『高千穂に思う』 青空文庫
作例 · 標準
崖の岩肌は、長年の風雨にさらされて、独特の模様を描き出していた。
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クライマーは、滑りやすい岩肌を慎重に手で探りながら、ゆっくりと高度を上げていった。
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火山岩の岩肌は、黒っぽくゴツゴツとしており、触るとザラザラしていた。
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