殯宮
ひんきゅう
名詞
標準
temporary imperial mortuary
文例 · 用例
殯宮に通夜をしてゐるやうな赤楊よ、おまへの王樣は崩御になつた、赤楊の民よ、靜かな水底に冠の光を探しても、夜の宴の歌舞の響を求めても、詮ない事になつて了つた、赤楊の王樣、今、禍の方士の鬚である藻草の下、深淵の底に眠つてゐられる、忘却の花は、その眼の窩を貫いて咲いてゐる。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
但、其を雄略天皇の殯宮に奉仕したことからはじまるとしてゐるのは、意義のあることである。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
さうして之に対して行ふ術が、殯宮における儀礼とせられた。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
すると殯宮の儀式は、死者の復活を促す呪術と言ふ事になる。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
万葉集にある殯宮又は、もがりのみやに、天皇・皇族を納められたことが知れる。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
殯宮奉安の期間を、一年と見たのは、支那の喪の制度と、合致して考へる様になつてからの事で、以前は、長い間、生死が訣らなかつたのである。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
此が最合理的に、将又神学化した表現は、日並知皇子尊の殯宮の時の歌(人麻呂)にある。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
河島皇子の葬儀の為に、右の皇女・皇子に嘱せられて作つた物と見るべきで、明日香皇女を木上殯宮にすゑてあつた時に、同人の作つた歌(巻二)と同じ意味で作られたのである。
— 折口信夫 『万葉集のなり立ち』 青空文庫
作例 · 標準
天皇崩御後、一時的に殯宮が設けられた。
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殯宮では、故人を偲ぶ儀式が厳かに執り行われた。
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一般の人々も、殯宮での記帳に訪れることができた。
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