惰行
だこう
名詞
標準
coasting (moving without using power)
文例 · 用例
ただこういうものからだんだんに現在の短歌型式が発生して来たであろうということは、これらの詩の中で五および七の音数から成るものが著しく多数であることから想像される。
— 寺田寅彦 『短歌の詩形』 青空文庫
「うん、体はとてもいい状態で、ただこうやっているだけで、とろとろしたいい気持ちで、よっぽど気を張り詰めていないと、気にかけなくちゃならないことも直ぐ忘れているんだ。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ただこういう立場からもう少し深く考えてみる事も全く無用の業ではあるまいと思っている。
— 寺田寅彦 『文学の中の科学的要素』 青空文庫
ただこういう話が土佐の民間に伝わっていたことだけはたしかである。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
ただこういう仮設的な比較によって、連句におけるいろいろな個性の対立ということがいかに重要なものであるかを理解するための一つの展望的見地を得ようとするに過ぎないのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
「僕ははじめこのことをあなただけの所で申しあげようか、おぬいさんだけに聞いていただこうかと迷いました……しかし結局お二人の前で申しあげるのが一番いいとおもいました。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
花田 俺はまだこうもいった。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
」 俯向いて半ば泣き、「嫉み猜みは、まだこうまで惚れない内だと考えるで。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫