実姉
じっし
名詞
標準
biological older sister
文例 · 用例
お爺さんにもお媼さんにも、もう、とうのむかしに、妻も夫も無かった、お媼さんは、お爺さんの直ぐの実姉なのであった、その上お媼さんの確乎した中にも何処か優しみのある奥床しい性質には、気難しいお爺さんも、一目置いて居たのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
そもそも初枝女史は、実に筆者の実姉にあたり、かつまた、筆者のフランス語の教師なのでありますから、筆者は、つねにその御識見にそむかざるよう、鞠躬如として、もっぱらお追従に之努めなければなりませぬ。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
しかし、空拳と無芸では更に成すべき術もなく、寒山日暮れてなお遠く、徒らに五里霧中に迷い尽した挙句、実姉が大邱に在るを倖い、これを訪ね身の振り方を相談した途端に、姉の亭主に、三百円の無心をされた。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
要するに彼が其実姉に会ひて後の心想は全く変じて、前半部若し紅葉独得の写実筆法なりせば、後半部はむしろ理想――遊廓内の女豪傑を写す筆法を変じ来りて、往々にして有り得べからざるが如き事実を写し出す事、他の諸作に比して不似合なるを覚えしむ。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
しかし沈着な父は、それを誰にも話さずにいたが、日露戦役後、私の実母が、積る苦労のために病死すると、父は親友の須婆田車六の実姉で、須婆田弓子という若い美しい未亡人を後妻に貰った。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
浅山がなにかにつけて、始終|実姉の家の厄介になっていることは、お庄も従姉の愚痴談で知っていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
けれども彼女が青山の実姉の家にはいったという事が知れた。
— 長谷川時雨 『芳川鎌子』 青空文庫
あの方が何年間かのあなたの心を蓄へた行李を開けて人に見せ、焼き尽しもした程|憎みを見せながらそのあなたの弟や妹に、実姉妹のやうな交際を猶続けて来て居ることは三四年前まで私は知りませんでした。
— 與謝野晶子 『遺書』 青空文庫
作例 · 標準
私の実姉は、私よりも five歳年上ですが、今でもよく相談に乗ってくれます。
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子供の頃、実姉にいつも遊んでもらっていたのを思い出します。
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「まあ、それは大変だったわね。私の実姉も同じような経験をしたことがあるのよ。」
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