奇策
きさく
名詞
標準
bizarre plan
文例 · 用例
かの陳和卿はその後、生死のほども不明でございまして、まさか、日野外山に庵を結んで「方丈記」をお書上げになつたといふやうな話も聞かず、やつぱり、ただやたらに野心のみ強く狡猾の奇策を弄して権門に取入らんと試みた、あさはかな老職人に過ぎなかつたやうに思はれます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
ある人奇策を考え付いて、猫が一疋の鼠と闘うごとに牛乳を暖めて飲ました。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
先陣を遠山、富永二將にゆづりたる達人の綱成は、敵のうしろへ廻らむとの奇策をすゝむ。
— 大町桂月 『國府臺』 青空文庫
其處で彼は更に或る奇策を案じて具さに伊賀守の虐政を認めた訴状を上野寛永寺なる輪王寺宮に奉つた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
其処で彼は更らに或る奇策を案じて具さに伊賀守の虐政を認めた訴状を上野寛永寺なる輪王寺宮に奉った。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
早うせい」 忽ち奇策成ったと見えて、退屈男自らも手伝いながら、釣りをしまって川岸を引きあげると、陣屋の中にすうと姿をかくして、ぴたり真一文字に御門の扉を閉め切りました。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
本来単独の商品として販売するのが当然のMS―DOSを、無償で提供するという奇策には、マイクロソフト内部でも激しい論議があったようだった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
自分で天下を取ろうとは毛頭考えぬ」 黒姫|山下から金塊を取出したら、それを運用して破天荒の奇策を弄し、戦わずして徳川一門を滅亡させる考えで有ったのが、その黄金の一部分の有個所が漸く知れた時には、最早や余りに老過ぎて、その健康は衰え切っていた。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
作例 · 標準
劣勢を覆すため、将軍は誰も予想しない奇策を繰り出した。
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あの会社の成功は、常識にとらわれない奇策が功を奏した結果だ。
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彼の提案は一見無謀に見えたが、実は綿密に練られた奇策だった。
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映画のクライマックスで、主人公が窮地を脱するために奇策を用いた。
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