詭策
きさく
名詞
標準
ruse
文例 · 用例
やはりこの室は、蟻も入り込めぬ密室に変りはないのだ」 そう云って、隠していた小刀の錐を、ポンと床のうえに投げ捨てたが、そうして、彼の詭策が成功したにもかかわらず、またもとの憂鬱な表情に帰ってしまうのだった。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
十郎左衛門は、直感に、(彼の詭策) と覚って、追い足にふくみを持っていたので、武蔵の刀は、彼の反り返った胸先を横へ掠めたに過ぎない。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
それだけに、彼の戦法も、奇襲、詭策を専らとし、戦陣は長期を計り、一気に決戦することを好まず、長期出没して、信長を奔命につからすのが目的かのようであった。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
詭策鬼謀は、兵家のあいだに、実に目まぐるしいほど、やり取りされていた。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
ましてや、一代の英君と仰いでいた義伝公を、徳川家の詭策に害せられた阿波の怨みというものは、弓取の子孫は無論、半農半武家の原士の胆にも銘じ、野に働く藍取り唄にも現れたろう。
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
「やはり、案じていたに違わず、お十夜や天堂の詭策に陥ちたのであるか。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
彼は、麓に小塞を築いて、すでに蜀軍が総崩れとなっても、小隊の隊伍を以て、整々とみだれず、よく進退していたため、敵も一時は彼に伏兵やある、なんらかの詭策やある、と疑って敢えて近づかなかった程だったという。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
きさくで親切で、顔つきだっていちばん上品できれいだし、お友達にはうってつけな方ね。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
作例 · 標準
敵の目を欺くため、彼は巧妙な詭策を巡らせた。
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その政治家は、世論を操作するために様々な詭策を用いた。
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彼の言動はすべて、相手を陥れるための詭策だった。
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歴史上の戦いでは、相手の裏をかく詭策が勝敗を分けることが多々あった。
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