荒馬
あらうま
名詞
標準
untamed horse
文例 · 用例
十一 荒馬スモーキー この映画も監督は馬に芝居をさせているつもりでいるが、馬のほうでは、あたりまえのことながら、ちっとも芝居気はなくて始終真剣だから、そう思ってこの馬のヒーローを見ていると実に愉快である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
何よりも荒馬のいきり立って躍り上がる姿にはたとえるもののない「意気」の美しさが見られるのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
島野は狼狽えて両手を上げて、「若様どうぞ、そりゃ平に、」とばかり、荒馬を一頭背負わされて、庄司重忠にあらざるよりは、誰かこれを驚かざるべき。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
其の眞面目な人間の動いて行く中を、痩ツこけた犬が大地を嗅ぎながら、また何うかすると立停ツて人の顏を瞶めながら、ヒヨイヒヨイ泥濘を渉ツて行く……さもなければ、薄汚ない馬が重さうに荒馬車を曳いてヒイ/\謂ツて腹に波を打せてゐるのが眼に映る。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
爺さんが毎年その都に行はれる荒馬馴らしの競技場へおかあさんの美丈夫を出し度くなつたんだ。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
それほど恐れ入った馬も暫く見馴るれば何ともなくなり、今度は南北米の土人ほど荒馬乗りの上手はなしというほどその業に熟達し、ダーウィンの『探検航行記』に南米土人が幼子を抱え裸で裸馬を擁して走り去る状を記し、真に古ギリシアの大勇士の振舞いそのままだと言い居る。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
他人のなかでは荒馬のように粗暴な甚斎も、和尚の前へ出ては猫のようにおとなしかった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
父の馬術はなかなか大したもので、レーリ氏などよりずっと早くから、どんな荒馬をも馴らすのに妙を得ていた。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日荒馬について考えている。
荒馬という言葉は日本語で重要だ。
彼は荒馬の意味を理解している。
この文には荒馬が含まれている。