天聴
てんちょう
名詞
標準
emperor's knowledge
文例 · 用例
朝廷でも非常にお惜しみになって、いよいよ危篤ということが天聴に達すると、にわかに権大納言に昇任おさせになった。
— 柏木 『源氏物語』 青空文庫
二、諸大名官位の儀は、天聴へ奏達も有之、至って重き儀に御座|候処、金銀をもって賄賂すれば、容易く取り持ち、世話仕候不届き至極。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
「息子よ、願わくば」と、バアリイは書翰を送っていう「陛下は世にも有り難き御慈愛をもて、余をあまりにも打ちたまいしゆえ、余が御遠慮申し上ぐべき臣魂こそ挫け候え、この段、宜しく御納得給わるよう、お身より懈怠なく天聴に達せらるべく候。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
「わがこと、敗れたりと雖も、一片の至誠が天聴に達したとおもえば、まことに有難い次第です」 ただそういって、自ら慰める処のあるような余裕を見せた。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
すでに蹶起のことは天聴に達し、自分らの行動を諒とする旨、軍でも言明している。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
自分、年二十三にして、初めて、国内平定の業一まず備わり、微勲天聴に達するところとなり、畏くも、叙位任官の優寵を賜う。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
しかし、黙ってわれわれが国事に尽していれば、いつか誠意は天聴にも達するだろう。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
いらい拙者どもは、それのみを、ただただ、弓矢の大願とちかい、子を捨て、親の死をも見てきました」「…………」「しかるに今日、殿には、恭順を称えて寺を出で給わず、それもそのお心が、天聴にとどいているならまだしものこと、そうでもないのに、ひとり何を守ろうとなさるのか。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
国民の苦境を訴える嘆願書がついに天聴に達し、異例の救済措置が取られることになった。
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御前会議での議論が天聴に及ぶと、陛下は静かに頷かれ、重要な決断を下された。
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私のささやかな研究成果が天聴に触れ、宮中晩餐会に招かれるという光栄に浴した。
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