男伊達
おとこだて
名詞
標準
chivalrous spirit
文例 · 用例
「江戸の花」には、命をも惜しまない町火消、鳶者は寒中でも白足袋はだし、法被一枚の「男伊達」を尚んだ。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
日本の江戸時代の男伊達とかいうものに、ちょっと似ているところがあったようです。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
坂は照る照るでも地名だけを変えて歌われたり、男|伊達なら千ヶ崎沖の潮の早いのを留めて見よという大島のがっしゃがしゃが節が、小笠原の父島では八丈のしょめ節で男伊達ならワントネの岬の潮のながれを留めて見なという風に転化されて、それが小笠原特有の歌のように思われたりします。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
男伊達が起つてきてからの社會では金がなければ、中々道理もひつこむ世の中なのだから、勢ひ、講談などできいても惡い親分が多い。
— 長谷川時雨 『凡愚姐御考』 青空文庫
私のいふ意味の、女親分、姐御の起つたはじめは――もとよりそれより前にも似た職分はあつたであらうが――男伊達、奴立から來てゐる。
— 長谷川時雨 『凡愚姐御考』 青空文庫
天下に名を轟かして味噌を上げたいと心がけたすえ、まず兵法を習ったが失敗して、書を学んで成らず、つぎに役者を志したはいいが、たった初日一日が一世一代の冷飯に終ったので、今度は男伊達を真似たものの、似た山と嘲られて色事師に転じた。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
その中を、男伊達風の連中が、隊を組んでねり歩いていた。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
任侠とか、仁義とか、男伊達とかいうものとはちがっていたからである。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
人助けのためにあえて喧嘩に首を突っ込むなんて、まさに男伊達だな。
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弱きを助けるという男伊達を貫き通す彼の姿は、今の時代には珍しい。
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周囲から煙たがられても気にしない、彼の不器用な男伊達が僕は好きだ。
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標準
ruffian who acts under the pretence of chivalry
作例 · 標準
あいつのやることは、ただの男伊達で周りに迷惑をかけているだけだ。
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本当の男伊達を知らずに、ただ虚勢を張っているだけの男伊達が増えた。
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格好だけで中身のない男伊達なんて、誰にも尊敬されないよ。
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