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古形

こけい
名詞
1
標準
old form
文例 · 用例
かれは高野山に籍を置くものだといった、年配四十五六、柔和ななんらの奇も見えぬ、懐しい、おとなしやかな風采で、羅紗の角袖の外套を着て、白のふらんねるの襟巻をしめ、土耳古形の帽を冠り、毛糸の手袋を嵌め、白足袋に日和下駄で、一見、僧侶よりは世の中の宗匠というものに、それよりもむしろ俗か。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
温泉で、見知越で、乗合わした男と――いや、その男も実は、はじめて見たなどと話していると、向う側に、革の手鞄と、書もつらしい、袱紗包を上に置いて、腰を掛けていた、土耳古形の毛帽子を被った、棗色の面長で、髯の白い、黒の紋織の被布で、人がらのいい、茶か花の宗匠といった風の……」 半ば聞いて頷いた。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
渠は高野山に籍を置くものだといつた、年配四十五六、柔和な、何等の奇も見えぬ、可懐い、おとなしやかな風采で、羅紗の角袖の外套を着て、白のふらんねるの襟巻を占め、土耳古形の帽を冠り、毛糸の手袋を箝め、白足袋に、日和下駄で、一見、僧侶よりは世の中の宗匠といふものに、其よりも寧ろ俗歟。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
なお『沖縄考』中の「運天の古形を辿る」も参照して頂きたい。
伊波普猷 土塊石片録 青空文庫
これらの事実は日本動詞の最古形を示したものではないかも知れぬが、今日われ/\がそのあとをたどることの出来るものゝうちでは最も古いおもかげを存してをるものといはなければならない。
折口信夫 用言の発展 青空文庫
即ちむしろ連体法の古形は(われ/\が今日に於てさかのぼる事のできる限りの)終止言と同一形式をそなへてをつた。
折口信夫 用言の発展 青空文庫
また今日でも、あ母音をもつて居ない上下二段活下一段さ行変格の動詞が他の接尾語と結びついて用言となる場合にあ母音をふくんだ形をとるのは音韻の変化又は四段活、な、ら変格を類推するのであるといへばそれまでゞあるけれども、動詞活用の古形を論ずる場合に注意すべき事柄たるを失はない。
折口信夫 用言の発展 青空文庫
動詞活用古形については考のまとまる日をまつて、今はたゞ動詞形容詞活用の各段に於ける体言の有無について卑見をのべて、更に接尾語がこれらの体言について用言をつくることをいうたまでゞある。
折口信夫 用言の発展 青空文庫
作例 · 標準
この地域の方言には、平安時代の古語の古形が今も色濃く残っている。
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古生物学者は、地層から発見された化石を元に、生物の進化前の古形を復元した。
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祭りの儀式で舞われる踊りには、数百年以上前の原始的な古形が見て取れる。
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