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小春

こはる
名詞
1
標準
10th month of the lunisolar calendar (traditional first month of winter, approx. November)
文例 · 用例
小枝の先に散り残った枯れ/\の紅葉が目に見えぬ風にふるえ、時に蠅のような小さい虫が小春の日光を浴びて垣根の日陰を斜めに閃く。
寺田寅彦 森の絵 青空文庫
しかしただ一度ある小春日のわが家の門前で起った些細な出来事だけがはっきり印象に残っている。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
ただ覚えているのは、丑尾さんが着古した袖無のちゃんちゃんを着て、頭を小ちゃなおちごに結っていたことと、それから、その日の小春の日影が実にうららかに暖かくのどかであったということだけである。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
今更らしく死んだ人を悲しむのでもなく妹の不幸を女々しく悔やむのでもないが、朝に晩に絶間のない煩いに追われて固く乾いた胸の中が今日の小春の日影に解けて流れるように、何という意味のない悲哀の影がゆるんだ平一の心の奥底に動くのであった。
寺田寅彦 障子の落書 青空文庫
眼瞼に蔽いかかって来る氷袋を直しながら、障子のガラス越しに小春の空を見る。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
今一度小春の日光を見ればそれでよい。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
やつと天氣がよくなつて小春の日光の誘惑を感ずる頃には、子供が病氣になつて居てどうもさういふ心持になれなかつた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
停車場の燻ぶつた車庫や、ペンキのはげかゝつたタンクや轉轍臺のやうなもの迄も、小春の日光と空氣の魔術にかゝつて名状の出來ない美しい色の配合を見せて居た。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
作例 · 標準
旧暦の小春には、穏やかな天候が続くことが多い。
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小春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
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俳句では、小春という言葉が冬の始まりの暖かさを表す季語として使われる。
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