憚り
はばかり
名詞
標準
hesitation
文例 · 用例
と御声ひくゝ四壁を憚りて、口数すくなき伯母君が思し合はすることありてか、しみじみと諭し給ひき、我れ初めは一向夢の様に迷ひて何ごとゝも思ひ分かざりしが、漸々伯母君の詞するどく。
— 樋口一葉 『雪の日』 青空文庫
それは辱し早く癒つて縫ふてくれと言へば、さうしましたらば植村様を呼んで下さるか、植村様に逢はして下さるか、むむ逢はして遣る、呼んでも来る、はやく癒つて御両親に安心させてくれ、宜いかと言へば、ああ明日は癒りますると憚りもなく言ひけり。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
おのずから人前を憚り、人前では殊更に二人がうとうとしく取りなす様になっている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
互に手を取って後来を語ることも出来ず、小雨のしょぼしょぼ降る渡場に、泣きの涙も人目を憚り、一言の詞もかわし得ないで永久の別れをしてしまったのである。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
それほどに無邪気な可憐な恋でありながら、なお親に怖じ兄弟に憚り、他人の前にて涙も拭き得なかったのは如何に気の弱い同志であったろう。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
夫れは辱し早く癒つて縫ふて呉れと言へば、左樣しましたらば植村樣を呼んで下さるか、植村樣に逢はして下さるか、むゝ逢はして遣る、呼んでも來る、はやく癒つて御兩親に安心させて呉れ、宜いかと言へば、あゝ明日は癒りますると憚りもなく言ひけり。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
畫と數學となら、憚りながら誰でも來いなんて、自分も大に得意がつて居たのである。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
画と数学となら、憚りながら誰でも来いなんて、自分も大に得意がっていたのである。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
作例 · 標準
初めて大勢の前で話すことに、彼には一瞬の憚りがあった。
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躊躇うことなく、彼は憚りもなく自分の意見を述べた。
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その要求に、彼女は多少の憚りを感じたが、結局受け入れた。
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標準
hindrance
作例 · 標準
彼の成功には、何一つ憚りはなかった。
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正直に話すことに、何の憚りも感じる必要はない。
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どうぞご自由に。私に何の憚りもなさらないでください。
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標準
washroom
作例 · 標準
すみません、お手洗いはどちらでしょうか?(憚り、という直接的な表現は近年稀です)
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「少々憚りへ」と、彼は席を立った。
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昔の宿場町では、外に憚りが設けられていることが多かった。
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