機徴
きちょう
形容動詞
標準
sensitive
文例 · 用例
あれが器械仕掛けでメトロノームのようにきちょうめんに鳴るのではちっとも涼しくはないであろう。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
きちょうめんにちゃんと曲がり角を曲がってあるくのと、その芝生の上を踏みにじって行くのとで、歩く距離にすれば三尺とはちがわない。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
目と鼻の前だって、一旦|家へ帰ってからだと、河岸の鮨は立食しても、座敷にはきちょうめんな、極りの堅いお孝さん。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
薬屋の広告は構わんが、しらきちょうめんな人間に向って罪の子とは何んだい。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
そのときちょうど、迦葉・阿難の二|尊者を連れた釈迦牟尼如来がそこを通りかかり、悟空の前に立ち塞がって闘いを停めたもうた。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
梢にきちょうめんに横に並んだ枝を出して白い蕾をつけて葉は無い。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
白百合の五つ紋の黒紋付できちょうめんに坐ったアンリー。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
皇后はそのときちょうど、お腹にお子さまをお持ちになっていらっしゃいました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼は人の心の機徴を鋭く察し、さりげないフォローができる人だ。
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「なるほど、政治の世界にはそういう微妙な機徴があるのですね」
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歌舞伎の舞台では、台詞だけでなく扇の動き一つで感情の機徴を表現する。
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複雑に絡み合う人間関係の機徴を読み解くのは、至難の業だ。
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