水と油
みずとあぶら
表現名詞
標準
two incompatible things (or people)
文例 · 用例
無論ブランデスの評した作家はかくのごとく水と油のように区別のあったものかも知れない。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
ここへ集まつて来る人々は細つそりと生気ない顔をした仲間と、てらてら卑しげな表情の連中とが水と油のやうに、しかし、まぜごちやになつて並んでゐる。
— 原民喜 『災厄の日』 青空文庫
だから、部落はまさに二つの階級から成っていると見ていいのだが、この二つの階級は水と油とのようにはっきりと区別されていた。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
他と自分とを水と油の関係に置いて分離し、新理想主義の極致たる、世界人類を以て連帯責任の共存生活体と見る精神と相容れないものです。
— 与謝野晶子 『激動の中を行く』 青空文庫
民俗芸術と、一口に言ふが、その内容は、水と油の様なものを一つにして、命けた名である。
— 折口信夫 『沖縄を憶ふ』 青空文庫
しかし、それでゐて、ちつとも水と油といふやうな別々な感じはしない。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
これは両方ともそうはっきり水と油と違うように違うわけのものではありませぬので、これに対して両方に跨いでいる。
— ――東京上野松坂屋楼上にて―― 『古陶磁の価値』 青空文庫
したがって議論ではなるほどと承認して、表面差別待遇をしなくなりましても、因習の根本たる歴史が明らかになっていなかったならば、いわゆる感情が承知しないで、なお水と油とを合わせたように、心から、底から、打ち解けて、融和することの困難な場合がないともいわれません。
— 喜田貞吉 『融和問題に関する歴史的考察』 青空文庫
作例 · 標準
あの二人は性格が正反対で、一緒に仕事をさせるとまさに水と油だ。
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理想と現実は、混ぜようとしても混ざらない水と油のような関係にある。
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「君たちの意見は水と油だな。どうにか妥協点を見つけられないか?」
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