全霊
ぜんれい
名詞
標準
one's whole soul
文例 · 用例
純素人として、全霊を裸体にして能と四ツに取り組んで、能の真実の力に打ちひしがれて満足し得る芸術愛好者、もしくは芸術研究家は、この尖端芸術とか、大衆芸術とか言って差別待遇を受けている吾々の仲間以外にいないのであろうか。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
そこに井伏さんの全霊が打ち込まれているのだかどうだか、それは私にもわからないが、しかし、旅の姿として最高のもののように思われる。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
全霊の真相 ――鼻の動的表現(九) 鼻はその人の全霊の真相を表明するものであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
彼女は全身全霊をかけて僕を愛してくれています、まさに、今もっとも。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
女から男への全身全霊の愛ということなら、むろんあるわけで。
— THE ADVENTURE OF THE SUSSEX VAMPIRE 『サセックスの吸血鬼』 青空文庫
その婦人は全心全霊うち震え、その彫像はにわかに生気が出てきた!
— THE ASSIGNATION 『しめしあわせ』 青空文庫
飜って思うのは、その詰らない事が良く出来るのは全気全霊で打対かわれるからで、我々の分際でさえ詰らない事なら、少し全気全霊で打対かえばたいてい出来るものなのであるから、聖賢の才能で之をするとすれば訳も造作もなく出来る筈なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そしてその詰らない事にさえ全気全霊で打対われる健全純善の気の習慣は、やがて輝かしい功績や恩恵を成し遂げられる基なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
彼は全霊を傾けて一枚の絵を描き上げ、その完成と同時に力尽きるように倒れた。
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ピアニストの彼女は、全霊を込めた演奏で観客の心を鷲掴みにした。
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亡き母の思い出を胸に、全霊をもって家業を継ぐ決意を固めた。
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