暢達
ちょうたつ
形容動詞名詞
標準
fluency
文例 · 用例
骨董の佳い物おもしろい物の方が大判やダイヤモンドよりも佳くもあり面白くもあるから、金貨や兌換券で高慢税をウンと払って、釉の工合の妙味言うべからざる茶碗なり茶入なり、何によらず見処のある骨董を、好きならば手にして楽しむ方が、暢達した料簡というものだ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
もちろん、そのためには強烈無比、高潔至極の大生命の光照を享け、その自由暢達な働きによって自己の全能率を総動員して行くのでありますが、この妙用はまた自己一心の性能にも備わっているのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
民族精神の暢達、国民生活の向上、現実の理想化、自利と利他の一致、この四点は全く日本仏教独特の眼目でありまして、時代を代え、形式は更めても、日本に生れ行われる仏教ならばこの眼目を失うことはないのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかし、浄土教系統の法然上人、親鸞聖人の宗教、および山中独棲の道元禅師の宗教にもこの民族精神の暢達、現実生活の理想化という大乗精神が強く含まれているのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
以上、述べましたように、日本の仏教は必ず民族精神の暢達を図り、現実生活を価値化するところに重心があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
憂悒の義の「いぶせし」は氣噴狹しの意にして、憂ふる者の氣噴は暢達寛大なる能はざるの實に副うて居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
骨董の佳い物おもしろい物の方が大判やダイヤモンドよりも佳くもあり面白くもあるから、金貨や兌換券で高慢税をウンと払つて、釉の工合の妙味言ふ可からざる茶碗なり茶入なり、何によらず見処の有る骨董を、好きならば手にして楽しむ方が、暢達した料簡といふものだ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
水鳥のかいつむりが舳の方に、暢達な水の世界からのご機嫌伺いのように潜っては水面に小さな黒い頭を擡げます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼の文章は、難解なテーマを扱っているにもかかわらず、非常に暢達に書かれている。
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長年の練習により、彼女の話し方は見違えるほど暢達になった。
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「もっとこう、スムーズで暢達な表現ができるようになりたいな。」
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