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逸する

いっする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞
1
標準
to lose (a chance)
文例 · 用例
独り蕪村がこの点で独歩であり、多くの秀れた句を書いているのは、彼の気質が若々しく、枯淡や洒脱を本領とする一般俳人の中にあって、範疇を逸する青春性を持っていたのと、かつ卑俗に堕さない精神のロマネスクとを品性に支持していたためである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
往々考えが形而上的に走り、罷り違えば誇大妄想狂となんら選む所のないような夢幻的の思索に陥って、いつの間にか科学の領域を逸する虞がある。
寺田寅彦 方則について 青空文庫
日本が今後、鉄と石炭との需給において独立せんとするならば、山東炭の価値を無視するを許さぬと共に、更に、山西大炭田の世界的価値を逸するを得ないだろう。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
けれども其の埒外に逸することの出來ないのが運命なのだから爲方がない、性格悲劇といふ戯曲の一種があるが、僕等が丁度其だ。
三島霜川 虚弱 青空文庫
あまつさえ、水底に主が棲む……その逸するのを封ずるために、雲に結えて鉄の網を張り詰めたように、百千の細な影が、漣立って、ふらふらと数知れず、薄黒く池の中に浮いたのは、亀の池の名に負える、水に充満た亀なのであった。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
文学は泰平の賜物なり、戦乱の時代にありては文学は必らず、活動世界を離れたる塲所に潜逸するものなり、足利氏の末世に於て即ち然り。
北村透谷 明治文学管見 青空文庫
漁夫は鮭が深夜に網に懸るのを待ちつゝ、假令連夜に渡つてそれが空しからうともぽつちりとさへ眠ることなく、又獲物が鋭く水を切つて進んで來るのを彼等の敏捷な目が闇夜にも必ず逸することなく、接近した一|刹那彼等は水中に躍つて機敏に網を以て獲物を卷くのである。
長塚節 青空文庫
であるのに、今の人は英雄豪傑の敵陣突破のように、勇猛果敢にどんな書でも読過して了として、句読訓詁などは立派な男がする事ではないという了見で、粗雑な態度を自省することなく、自分の意のままに解釈し、批評し、論難したりして、大きな間違いに墜ち入り常軌を逸する
幸田露伴 一貫章義(現代訳) 青空文庫
作例 · 標準
絶好の機会を逸してしまい、彼は悔しがった。
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このチャンスを逸すると、次はないかもしれない。
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彼女は好機を逸することなく、すぐに行動に移した。
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2
標準
to overlook
作例 · 標準
報告書の重要な点検を逸していたことが判明した。
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彼の証言の矛盾点を逸することなく、刑事は鋭く追及した。
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どんな些細な情報も逸しないように、メモを取ることが肝心だ。
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3
標準
to deviate
作例 · 標準
話が本筋を逸してしまったので、元に戻しましょう。
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社会の規範を逸する行為は、厳しく罰せられるべきだ。
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常軌を逸した彼の提案に、会議室は静まり返った。
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