怯え
おびえ
名詞頻度ランク #17311 · 青空 89 例
標準
being startled, surprised or afraid
文例 · 用例
例へば、余り善良なものは却つて悪人であるかの如く怯えるものだといふシヱクスピヤの言事は高橋に当|箝るだらう。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
呆れた夢に痺れさせられかけていた翁の心は一種の怯えを感ずるとぶるりと身慄いをした。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「おら、嫌だと言ったんだけれど、みんなが無理に着せるんだよ」 四郎はお蘭の怒りに怯えながら言った。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
四郎は怯えも取れて、いつものようにお蘭の側に坐ってどこかで貰って来た絵本を拡げてお蘭の説明を訊くのであった。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
駸々と水泳場も住居をも追い流す都会文化の猛威を、一面灰色の焔の屋根瓦に感じて、小初は心の髄にまで怯えを持ったが、しかししばらく見詰めていると、怯えてわが家|没落の必至の感を深くするほど、不思議とかえって、その猛威がなつかしくなって来た。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
だが、再び妾は妾の声に怯えて立上ると、狂気のように衣服を脱いで裸体になると、姿見の前で妾の肉体を映して見ました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
鋭い怯えがたびたび来て、あわや叫び声を出しそうだった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
吃驚して実母を見た蓑吉の手は怯えにかじかんで、直ぐには蓑吉の体の方へさえ帰って行かなかった。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
作例 · 標準
例句