埋め合わせる
うめあわせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to make up for
文例 · 用例
そして倉地が忍ばねばならぬ屈辱を埋め合わせるために葉子は倉地が欲すると思わしい激しい情欲を提供しようとしたのだ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そして、「現象の裡には始終物|自爾がくっついてるのだから驚いた次の刹那にはその方へ回って、その驚きを埋め合わせるほどの静けさが味わいたい」と私がいった。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
もうこの分じゃ一生涯この粗忽は直りそうもありませんから、せめてはこのうえはその分だけ高座で演る「粗忽長屋」や「粗忽の釘」、さては「堀の内」をせいぜい巧く演って埋め合わせるよりほかに手はないと思っていますね。
— 正岡容 『初看板』 青空文庫
それにも拘らず、イデオロギー理論の歴史的な追跡は、一二の視角の小さな洞察の乏しい文献を外にしては、マルクス主義者によっても組織的に遂行されていないのではないかと思うが、恰もこの書物の著者達は、この欠陥を埋め合わせるために、この仕事に取りかかったように見えるのである。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
第四には、海軍第二次補充計画は、一部に伝えられるようにロンドン条約の失敗・欠陥を埋め合わせるための計画ではなくて、正にロンドン条約自身の範囲内で行われることになっているのだから、その実現が急に必要になったのはロンドン条約が原因ではあり得ないので、何か他の国際関係から由来する外ないこと。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
補充はつかず鯉や鯰で埋め合わせる。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
この矛盾[第三部第十四節]は、推論の他の部分において、ある程度の堅実と納得によって埋め合わせるならば、より許容されるであろう。
— A Treatise of Human Nature 『人間本性論(人性論)』 青空文庫
作例 · 標準
例句