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筆硯

ひっけん
名詞
1
標準
writing brush and inkstone
文例 · 用例
明窓浄几、筆硯紙墨、皆極精良、とでもいうような感じで、あまりに整頓されすぎていて、かえって小川君がこの部屋では何も勉強していないのではないかと思われたくらいであった。
太宰治 青空文庫
筆硯の妨げらるるを悪んで窓を開きみれば、一望月光裡にあり。
有島武郎 星座 青空文庫
清澄な山気を吸ひ、溢るる浴泉をあびて、筆硯を新にした亨一はすつかり落着いてしまつた。
平出修 計画 青空文庫
清澄な山氣を吸ひ、溢るる浴泉をあびて、筆硯を新にした亨一はすつかり落着いてしまつた。
平出修 計畫 青空文庫
憾むらくは其の叙するところ、蓋し未だ十の三四を卒るに及ばずして、筆硯空しく曲亭の浄几に遺りて、主人既に逝きて白玉楼の史となり、鹿鳴草舎の翁これを続げるも、亦功を遂げずして死せるを以て、世|其の結構の偉、輪奐の美を観るに至らずして已みたり。
幸田露伴 運命 青空文庫
勿論文辞に於ては寂心に一日の長があり、法悟に於ては源信に数歩の先んずるものが有ったろうが、源信もまた一乗要訣、往生要集等の著述少からず、寂心と同じように筆硯の業には心を寄せた人であった。
幸田露伴 連環記 青空文庫
例の如く百詩が精苦して書を讀んでも猶通ぜぬので、發憤して寢るを肯んぜず、夜は更け寒氣は甚だしく、筆硯皆凍つたのであるが、燈下に堅坐して、凝然として沈思して敢て動かなかつた。
幸田露伴 努力論 青空文庫
古座谷はかつて最高学府に学び、上海にも遊び、筆硯を以って生活をしたこともある人物で、当時は土佐堀の某所でささやかな印刷業を営んでいた……。
織田作之助 勧善懲悪 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の文豪たちは、自身の筆硯を大切に使い、数々の名作を生み出した。
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書道教室では、生徒一人ひとりに筆硯が与えられ、基礎から学ぶ。
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静かな書斎で、老人は自らの筆硯に向かい、人生を振り返る文章を綴っていた。
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2
標準
writing
作例 · 標準
彼は、書道家としての筆硯、すなわち書くことに一生を捧げた。
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その作家は、大学卒業後、筆硯で生計を立てる道を選んだ。
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「私はただ筆硯をしているだけで、芸術家などと呼ばれる身分ではない」と彼は謙遜した。
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3
標準
daily life of a writer
作例 · 標準
幼い頃から書に親しんできた彼は、筆硯の生活を送りながら、穏やかな日々を送っていた。
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その文筆家は、忙しい執筆活動の合間を縫って、静かな筆硯の時間を大切にしていた。
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「私の人生は筆硯そのものだ」と語る老人は、その言葉通り、生涯を執筆に捧げた。
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