穀倉
こくそう異読 こくぐら
名詞
標準
granary
文例 · 用例
鳩が幾羽ともなく群をなして勢いこんで穀倉のほうから飛んできた、がフト柱を建てたように舞い昇ッて、さてパッといっせいに野面に散ッた――アア秋だ!
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
穀倉の前の日向に莚を敷いて、里芋の皮をむいて居る下女の方へかやを連れながら婆やは行った。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
砲弾にて破損せる古き穀倉の内部、辛くも全滅を免かれしバナナン軍団、マルトン原の臨時|幕営。
— 一幕 『饑餓陣営』 青空文庫
一日に何|石何|俵を搗き出す穀倉の杵と臼の一つでも、何十人のなかの誰の指一本でも搗きつぶしたことがあらうか……何にもない。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
」「でも、畑のまた下道には、古い穀倉があるし、狐か、狸か。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
空しかり縁に眼をやる泉石も常水たたへ濡れてありしを我家は菅家の裔と宣らしたる大伯母ましき敢て読みにけり我が幼な遊びの穀倉いまなほ存す。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
前に東宮の御元服の式を紫宸殿であげられた時の派手やかさに落とさず、その日官人たちが各階級別々にさずかる饗宴の仕度を内蔵寮、穀倉院などでするのはつまり公式の仕度で、それでは十分でないと思召して、特に仰せがあって、それらも華麗をきわめたものにされた。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
地中に込み入った巣を穿ち特に穀倉を造り、秋末に穀豆をその頬に押し込んで多量に貯え、その中に眠って極寒時を過し、二、三月になると寤めて居食いする。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
収穫されたばかりの大量の小麦が、村の高台にある大きな穀倉へと次々に運び込まれていく。
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飢饉に備えて建てられたこの石造りの穀倉は、今では町の歴史を伝える資料館となっている。
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害虫や湿気から大切な種を守るため、穀倉の床下には風通しを良くする工夫が施されている。
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