小札
こざね
名詞
標準
armor platelet
文例 · 用例
取り出してみると、輪形に小札がぶら下っていて、それには薬物室と書かれてあった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
鉄騎隊と云うのは、全身を鱗のような鋼の小札で被っていて、只眼と口を除く外は殆んど不死身と云っていい位に武装した騎士達と、更に太い鎖で互に繋ぎ合って一団となってやって来るのである。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
白糸縅に胡麻幹小札、この大鎧を一着し、真紅の鉢巻をムズと締め、黄母衣に木地の鞍置かせ、浅黄手綱の黒駒に乗ったは、濃州|方県の城の主、明石播磨之介|貞朝であったが、「談天門の攻め口は、わが手にて候うぞ」 と大音に呼ばわり、カラカラと笑って通りすぎた。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
わたしはみづからも歌を詠む者の一人として、道人の歌集を尊敬し、やがて押しかけ門人になつたくらゐだが、書においても急速に傾倒の度を加へ、道人の書といへば、小包郵便の宛書きや小札の類までも、ていねいに保存するやうになつてゐた。
— 吉野秀雄 『秋艸道人の書について』 青空文庫
そのはずだ、稽古道具へ、箱根を越し、水戸という小札を書いて差して置いたものだから、うまくいったのだ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
彼はそのあとで、その人が脱いで行った小袖や肌着を畳んでは、それに遺書やら遺品も添えて小札を付け、たんねんに紙縒で括っていたのであった。
— 吉川英治 『美しい日本の歴史』 青空文庫
てまえも亡くなった父と東京見物に参ったさい、徐寧の家で見せて貰った薄ら覚えが残っていますが……なんでもそれは“鎗貫サズノ鎖小札ノ鎧”……とかいう物で、朱革ノ鎧櫃に入れ、いつも大事に、二階の天井裏に吊ッてある。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
どうか中身の鎧は院長がお持ちなすって」 と蓋を開けて、中の薄羽小札重ねのよろいだけは、戴宗にここで預けた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
武士は小札を重ねた鎧を身につけていた。
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博物館には、精巧な小札の鎧が展示されている。
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その鎧は、小さな小札を紐でつないで作られていた。
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