魚介
ぎょかい
名詞頻度ランク #39003 · 青空 55 例
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文例 · 用例
盆景春夏すぎて手は琥珀、瞳は水盤にぬれ、石はらんすゐ、いちいちに愁ひをくんず、みよ山水のふかまに、ほそき滝ながれ、滝ながれ、ひややかに魚介はしづむ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
ここでは旧套の良心|過敏性にかかっている都会娘の小初の意地も悲哀も執着も性を抜かれ、代って魚介鼈が持つ素朴不逞の自由さが蘇った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
海の魚介類は、漁師の漁る灯火の下に、群をなして集つて来るし、山野に生棲する昆虫類は、人家の灯火や弧灯に向つて、蛾群の羽ばたきを騒擾する。
— 萩原朔太郎 『月の詩情』 青空文庫
母體は昇天す、このときみなそこに魚介はしづみ、いつさいに哀しみの瞳をあげて合唱しあなや合讚したてまつる。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
従て、私は短艇を漕ぎ、魚介を漁り、山野を駈け廻る以外、当時に於ては、何ひとつ読みもしなければ、又殆ど創作する暇も無かつたと云つていい。
— 北原白秋 『雲母集』 青空文庫
しかし寒川と日本橋との間をば魚介を運ぶ舟が往来する。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
また水産を興さんにも、魚介に大害ある虫蟹を防いで大悪をなさざらしむるものは鳥類なり、と言えり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
渡し舟に乗つて水族館を見物に赴くと、千種万別の魚介も、水槽の水に、尨大極まりもない大海原の夢を掬つて、生々と蘇みがえつてゐる。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫