欠本
けっぽん
名詞
標準
missing volume
文例 · 用例
村々の役場や、好事家が借り出したきり返さず、其あとの家にも、欠本のまゝになつてゐます。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
私はそれを借りて写したが、余り手数がかかるし、欠本もあるかもしれんのでこの本が買いたくなった。
— 第一部 牧野富太郎自叙伝 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫
十二月八日 体温平熱なれど心地すぐれす、朝の中竹田屋来りて過日競売に出したる来青閣旧蔵の唐本中、落丁欠本のものあり、五拾円程総額の中より価引なされたしといふ。
— 断膓亭日記巻之二大正七戊午年 『断腸亭日乗』 青空文庫
(二)メリメ全集は古いのを集めたそうで一巻が欠本です。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
メリメ全集は葉書にも書いたように、第一巻が欠本ですが、第二巻は、ではお送りしましょう。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
それは般若心経かなにかを書いた残欠本の仮表装でありました。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「いかがでございます――これは珍品でございます」「ふーん」 神尾主膳は、それでも一通り右の心経の残欠本――伝弘法大師筆と称うるところのものに目をくれていました。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
この話の出典は「偏耳録」という古記録の欠本で、越前家という文字がしばしばみえるし、「隆昌院さま御百年忌」とか、「探玄公、昌安公、御涼の地なり」などという記事もあるから、しらべようと思えば、藩の名を捜すのは困難ではないだろう。
— 山本周五郎 『ひとごろし』 青空文庫
作例 · 標準
図書館の蔵書整理で、シリーズ物の欠本が何冊か見つかった。
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限定版の漫画が、発売日にすでに欠本だった。
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欠本が多数あり、全巻揃えるのが困難な状況だ。
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