渡独
とどく
名詞動詞-サ変
標準
going to Germany
文例 · 用例
せんだって、週刊雑誌のゴシップ欄に、写真入りで、奥住女史のことが出ていたけれど、若い燕と相携えて、再度の渡独、というような見出しがついていた。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
」 浦島は、兩手が自分の足の爪先にとどくほどのていねいなお辭儀をした。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
妖艶な柳が地上にとどくまで枝垂れている。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
崖に面した窓の近くには手にとどく程の距離にかなひでという木があります。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
私は頭を半分水の中につけて横のしでおよぎながら時々頭を上げて見ると、その度ごとに妹は沖の方へと私から離れてゆき、友達のMはまた岸の方へと私から離れて行って、暫らくの後には三人はようやく声がとどく位お互に離ればなれになってしまいました。
— 有島武郎 『溺れかけた兄妹』 青空文庫
彼女は自分よりも銀子に脈のあることを悦び、ある時は、目のとどく処に花を生けておいたり、人形を飾ってくれたりしていたが、どうせ保たないのは既定の事実なので、したいようにさせておいた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
それは、天までとどくかとさえ思われました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『年とったカシワの木のさいごの夢』 青空文庫
その第一行から、すでに天にもとどく作者の太い火柱の情熱が、私たち凡俗のものにも、あきらかに感取できるように思われます。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫