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大海原

おおうなばら
名詞
1
標準
the ocean
文例 · 用例
あるいは一歩さかのぼって、裾野がいまだ生成しないうち、富士と、愛鷹と、箱根が、陥没地帯の大海原に、火山島のように煙を吐いて、浮かんでいたところを想像すれば、今日の豆南諸島の大島、利島、三宅島などが、鋪石のように大洋に置かれているのと似て、更に大規模なる山海の布置を構成するであろう。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
天に年わかき男星女星ありて、相隔つる遠けれど恋路は千万里も一里とて、このふたりいつしか深き愛の夢に入り、夜々の楽しき時を地に下りて享け、あるいは高峰の岩|角に、あるいは大海原の波の上に、あるいは細渓川の流れの潯に、つきぬ睦語かたり明かし、東雲の空に驚きては天に帰りぬ。
国木田独歩 青空文庫
此珍事のあつた翌日は私は、日出雄少年と唯二人で、長さ卅|呎にも足らぬ小端艇に身を委ねて、水や空なる大海原を浪のまに/\漂つて居るのであつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
第九回 大海原の小端艇亞尼の豫言――日出雄少年の夢――印度洋の大潮流――にはか雨――昔の御馳走――巨大な魚群 恐しき一夜は遂に明けた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
近い樣でも海上の三|里は容易でない、無限の大海原に漂つて居つた間こそ、島さへ見出せば、直ちに助かる樣に考へて居つたが、仲々左樣は行かぬ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
浪の江丸とは、例の反古新聞に記されて居つた名で、はじめ、大佐の一行を此島へ搭せて來た一大帆前船、あゝ、あの船も、今は何かの理由で、此海岸にあらずなつたかと、私は窓の硝子越しに海面を眺めると、星影淡き波上には、一二|艘淋し氣に泛んで居る小端艇の他には、此大海原を渡るとも見ゆべき一艘の船もなかつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
大海原の東の極から、うら/\と昇つて來る旭の光も、今日は格別に麗はしい樣だ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
恐る/\搖籃から半身を現はして下界を見ると、今は何處の空に吹流されたものやら、西も東も方角さへ分らぬ程だが、身は矢張渺々たる大海原の天空に飛揚して居るのであつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
作例 · 標準
例句