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大棟

おおむね
名詞頻度ランク #8763 · 青空 13
1
標準
top ridge of a roof
文例 · 用例
酒井家に出入の大工の大棟梁が授けられて開拓した。
泉鏡太郎 春着 青空文庫
崇福寺などと同様、この福済寺も朱塗で、大棟に鯱や宝珠のついた明風建築だが、崇福寺よりは規模も大きいし、見た目に幾分厳正な感じを与えられる。
宮本百合子 長崎の印象 青空文庫
○倉知、叔母、ゆれ始めたとき女中と、二番目の小さい子と一緒に、おにげなさいと云うのにきかず食堂に居、二人(咲枝と季夫)をかばって、海に背を向け、大棟で背を打たれ、臀部に柱のおれたのか何かだかささったまま季夫チッ息して死す。
宮本百合子 大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録 青空文庫
僅かに屋根の大棟に煙抜きらしいものがあるだけである。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
日本の屋根ともいう可き北アルプスの二大脊梁――東西に平行して南北に縦走する立山山脈と後立山山脈――の大棟を辷り落ちる無量の雫を集めた絶大な雨樋は、黒部川の峡谷となって脚下に展開している。
木暮理太郎 黒部川奥の山旅 青空文庫
上辷りのする赭色の岩屑を押し出した岩の狭間を匍い上って崖端に出ると、偃松の執念く搦みついた破片岩の急傾斜が甍の如く波を打って、真黒な岩の大棟を※えている。
木暮理太郎 黒部川奥の山旅 青空文庫
ひどく寸のつまっている大棟も、この夜は気にならず、むしろその両端の鴟尾の、ほのかに、実にほのかに、淡い金色を放っているのが、拝みたいほどありがたく感じられた。
和辻哲郎 古寺巡礼 青空文庫
三 末廣町の藤兵衞といふのは、曾ては御大工頭中井主水の配下で、お城大工としては、江戸でも名譽の大棟梁、その後|扶持に離れて、諸藩の御用を承はり、多勢の弟子を養つてをりますが、繪圖面の紛失に、よく/\思ひ詰めたものか、この日の朝、磨ぎすました鑿で、喉を突いて相果てたのです。
城の繪圖面 錢形平次捕物控 青空文庫
作例 · 標準
例句