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暮秋

ぼしゅう
名詞
1
標準
late autumn (fall)
文例 · 用例
――暮秋の大日あかあかと海に沈めば、凋落の市に鐘鳴り、絡繹と寺門をいづる老若の力なき顔、あるはみな青き旗垂れ灰濁める水路の靄に寂寞と繋る猪木舟、店々の装飾まばらに、甃石ちらほら軋る空ぐるま、寒き石橋。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
さびしく衰えた古い宿場で、暮秋の寒い雨が小歇みなしに降っている夕、深山の奥に久しく住んでいた男から何かの怪しい物がたりを聞き出そうとした、その期待は見事に裏切られてしまったのです。
岡本綺堂 木曽の旅人 青空文庫
利根川の暮秋のさまや落葉や木枯のことも書いてある。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
しかれども春雨に傘、暮春に女、卯花に尼、五月雨に馬、紅葉に滝、暮秋に牛、雪に燈火、凩に鴉、名所には京、嵯峨、御室、大原、比叡、三井寺、瀬田、須磨、奈良、宇津、これらの趣向の陳腐なるは深く俳句に入る者に非れば知る能はず。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
『……松茸御所柿は心のまゝに喰ひちらし、今は念ひの殘るものなしと、暮秋二十八日より三十二日目に武江深川に至り候。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
夜ル竊ニ蟲は月下の栗を穿ついづく霽傘を手にさげて歸る僧盛りじや花に坐浮法師ぬめり妻夕顏の白ク夜ルの後架に紙燭とりて櫓の聲波ヲ打て腸氷る夜やなみだ髭風を吹て暮秋歎ズルハ誰ガ子ゾ これは三十七歳より三十九歳の頃にかけての句である。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
)しかし延宝天和の間の芭蕉は誰でも知つてゐるやうに、「憶老杜、髭風ヲ吹テ暮秋歎ズルハ誰ガ子ゾ」「夜着は重し呉天に雪を見るあらん」以下、多数に海彼岸の文学を飜案した作品を残してゐる。
芥川龍之介 芭蕉雑記 青空文庫
(大正元年 十一月八日)暮秋の日 竜田姫のうっとりと眼を細くし、またぱっと目を※らく様な、曇りつ照りつ寂しい暮秋の日。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
作例 · 標準
暮秋の候、冷ややかな風に吹かれて街路樹の葉が鮮やかに舞っている。
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山々は暮秋の装いを深め、まもなく訪れる厳しい冬の気配を感じさせる。
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暮秋の夜長、温かいお茶を飲みながら静かに読書を楽しむのが習慣だ。
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2
標準
ninth month of the lunar calendar
作例 · 標準
旧暦の暮秋にあたる九月は、菊の花が美しく咲き誇る季節である。
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歳時記によれば、暮秋は実りの秋を締めくくる大切な時期とされている。
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古典文学において暮秋は、しばしば物悲しさや無常観を象徴する季語として使われる。
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