蜘蛛の巣
くものす
表現名詞
標準
spiderweb
文例 · 用例
山の中は暗くつて、顔には蜘蛛の巣が一杯かかつた。
— 中原中也 『(七銭でバットを買つて)』 青空文庫
そのまちには、よく似た路地が蜘蛛の巣のように四通八達していて、路地の両側の家々の、一尺に二尺くらいの小窓小窓でわかい女の顔が花やかに笑っているのであって、このまちへ一歩踏みこむと肩の重みがすっと抜け、ひとはおのれの一切の姿勢を忘却し、逃げ了せた罪人のように美しく落ちつきはらって一夜をすごす。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
目的もない空間の或一点を、蜘蛛の巣のやうな鈍い眼光で見入りながら、自分が今何を話したかも忘れて、「さう、なくちや――なくちやならぬ」と繰返した。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
夕暮になると、件の松蘿や、蔓は大蜘蛛の巣に化けて、おだまきの糸の中に、自分たちを葬るに違いない。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
例えば轆轤に集中する傘の骨、要に向って走る扇の骨、中心を有する蜘蛛の巣、光を四方へ射出する旭日などから暗示を得た縞模様は「いき」の表現とはならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
かれの静かな心にうつつてくるのは、かれの病みつかれた顔や手足にまつはる悩ましい蜘蛛の巣である。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
で、私は白い天井の蜘蛛の巣を見詰めたり、電氣の球に群る三四匹の蠅の動作を眺めたりしては樂しんでゐたのだつた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
街路には、縦横無尽に、蜘蛛の巣のような、鉄条網が張りめぐらされた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
作例 · 標準
古い屋敷には、至る所に蜘蛛の巣が張られていた。
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庭木の間に、大きな蜘蛛の巣が揺れていた。
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ハロウィンの飾り付けとして、部屋に蜘蛛の巣を模した飾りをつけた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
蜘蛛の巣(くものす) クモの巣。 クモの網 - 一部の種のクモが巣として、もしくは餌となる虫を捕るために作る網。一般的に「クモの巣」という場合、これを指すことが多いが、網を張らない種もある。
戯曲
- 蜘蛛の巣 (アガサ・クリスティ) — アガサ・クリスティの戯曲。
- ユージーン・オニールの戯曲。
- 可児松栄の戯曲。
小説
- 蜘蛛の巣 (映画)(The Cobweb) — ウィリアム・ギブスン (劇作家)の小説およびその映画化作品。
- サキの小説。
- 蜘蛛の巣 (ピーター・トレメイン) — ピーター・トレメインの小説。
- ヨーゼフ・ロートの小説。
- 生島治郎の小説。
- 桐野夏生の小説。
- 野村胡堂の小説(『銭形平次捕物控』の短編)。
- 吉村昭の小説。
出典: 蜘蛛の巣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0