干満
かんまん
名詞名詞-の形容詞
標準
ebb and flow
文例 · 用例
父義実の一言を誤らざらんとて、一身の破滅を甘んずるは、シバルリイの極めて美はしき玉なり、而して其の是を実行するに至りては、海潮の干満整然として、理法の円満を描くに似たり。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
しかれども、かく平穏なる間隙は潮の干満の交代時に、しかも天候静穏の日に見るのみにして、十五分間継続するにすぎず、その猛威はふたたびしだいに加わる。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
この潮流は海水の干満によりて支配せらる、――すなわち常に六時間ごとに高潮となり落潮となる。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
軍事上どんな役に立つのです」「さあそれは……」と牧山大佐は腕組をして「海水の干満によって水準の変るのを利用し、高い方から海水を低い方に流して、水力発電するためだといっている。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
潮の満干に人の血潮の昇登下降が伴つてゐるならば、また人の生死の呼吸はいつも海の潮の干満に左右されてゐるならば、我が小さな胸の鼓動の中にも、大きな荒浪の響が籠つてゐるのだ。
— 吉江喬松 『海潮の響』 青空文庫
影は影に接し、水はくらく、しかも海にちかく干満の度がはげしい。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
随筆評論集「情意の干満」後記豊島与志雄 本書に収められてるものは、私が書いたすべての随筆や感想の中から選択されたものである。
— 豊島与志雄 『随筆評論集「情意の干満」後記』 青空文庫
筑前、某所の海岸におなじく一つの洞窟あり、海水日夜に流れ入ること毫も潮の干満に関することなければ、必ず冥路の底に通ふものとして知られたり。
— 蒲原有明 『松浦あがた』 青空文庫
作例 · 標準
「今日の干満の差はかなり激しいから、潮干狩りに行くなら今の時間が絶好のタイミングだよ。」
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この湾内では潮の干満を利用した水力発電の試験運用が行われており、次世代エネルギーとして期待されている。
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干満の時刻を事前に海上保安庁のサイトで調べておかないと、砂浜に取り残されて戻れなくなる危険がある。
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