断口
だんこう
名詞
標準
fracture
文例 · 用例
不断口数の少ない圭子は、咲子が来てから、朝から夜まで何か小言を言つてゐなければならなかつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
が、彼の優れた智謀は咄嗟の間、彼の動脈の切断口を酒甕の口に着けしめた。
— 横光利一 『碑文』 青空文庫
佐藤国手の外科施術に巧みなるは世人の普知するところなるが、この日は特に意をこめて先ず外皮を割き、肉を切り、骨は鋸をもって引切り、大小の血脈を一々その管にて締め、石炭酸をもってその裁断口を灌漑し、外皮をもってこれを包むや、護謨管を透して薬剤注入の用意をなし、全くその手術を終りたるは八時半なりし。
— 尾崎士郎 『早稲田大学』 青空文庫
灰、石の降る中に在って慧鶴の覚悟はだんだんこういう風に神秘化して来た。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
その間かの女は、むす子がふだんこういう人と交際うならお小遣が足りなくはあるまいか、詰めた生活をして恥を掻くようなことはあるまいか、胸の中でむす子が貰う学資金の使い分けを見積りしていた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
ガスコアン大尉にだんだんこういうことが分かった。
— 菊池寛 『ゼラール中尉』 青空文庫
みんな」 れい子は熱心に、「庶務の連中をだんだんこういうことに慣らして何も云わせないようにするにもって来いだと思うんだけれど……」と云った。
— 宮本百合子 『舗道』 青空文庫
良平はふだんこうやられると、たいてい泣き出してしまうのだった。
— 芥川龍之介 『百合』 青空文庫
作例 · 標準
地質調査の際、採取した岩石の断口を詳しく観察することで、その成分を分析する。
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鋭利な断口で指を切ってしまったので、すぐに消毒してばんそうこうを貼った。
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鉱物の鑑定において、割れた際の断口の形状は重要な判断材料の一つとなる。
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ウィキペディア
断口(だんこう、fracture)は、鉱物の割れ口のこと。
出典: 断口 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0