根暗
ねくら異読 ネクラ
形容動詞名詞
標準
dark-natured
文例 · 用例
それにさあ、彼女あの根暗の一番ヶ瀬とつき合い出してから、ますます暗くなっていったじゃないか。
— 太田健一 『脳細胞日記』 青空文庫
そりゃ時と場合によると、今日の酒は大分善いね、一升九十銭くらいするねくらいの事は云いながら、舌をぴちゃぴちゃ鳴らすかも知れませんが、何も九十銭を研究している訳でも何でもありゃしないのです。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
悲しい事に、今日東京に住む私共は、全然野生に放置された自然か、或は厭味にこねくられた庭か、而も前者はごく稀れにしか見られないと云う不運にあるのだ。
— 宮本百合子 『素朴な庭』 青空文庫
「は、きっとそれに違いないのです、彼奴等を、あんなに執拗に、意地悪くひねくらせるのは、ボルシェビキイの手先のためなんです。
— 里村欣三 『シベリヤに近く』 青空文庫
」 ちりちりと尾っぱちを跳ねくらせる鰻を見る思いで、久慈は静かに笑いながち東野を見るのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
その時はこねくられたとも何とも、進退|谷まり大騒ぎになって、夫れから玉造の与力に少し由縁を得て、ソレに泣付て内済を頼で、ヤット無事に収まった。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
犯人の異常な才智たるや、実に驚くべきものじゃないか」と立ち止って不気味に据えた眼で、あるいは半円を描き、またそれを大きくうねくらせながら、縦の波形に変えたかと思うと、「この終局の素晴らしさ――幕切れに大向を唸らせるファウスト博士の大見得――この意表を絶した総懺悔の形容を見給え。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
小むづかしい僚窓の下でひねくられた物語りよりも、民間の俗説の方が、どれだけ深い暗示を与へてくれるか知れぬのである。
— 折口信夫 『稲むらの蔭にて』 青空文庫
作例 · 標準
彼は根暗な性格で、あまり人付き合いが得意ではない。
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あの小説の主人公は、どこか根暗な雰囲気を漂わせている。
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根暗だと自分を卑下する必要はない、それぞれの個性だ。
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