外殻
がいかく
名詞
標準
shell
文例 · 用例
あの、黒檀で彫刻した鬼の面とでも云ったような感じのする外殻を噛み破ると中には真白な果肉があって、その周囲にはほのかな紫色がにじんでいたように覚えている。
— 寺田寅彦 『郷土的味覚』 青空文庫
この方面から考えると、地震というものの背景には我地球の外殻を構成している多様な地層の重畳したものがある。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
これらはそういう自我の主観的な感情の動きをさすのではなくて、事物の表面の外殻を破ったその奥底に存在する真の本体を正しく認める時に当然認めらるべき物の本情の相貌をさしていうのである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
砕けた瓦が更に堅い瓦となるためには、一切の色彩を剥がれ、有らゆる外殻を破って、以前の粘土に帰らなければならない。
— 種田山頭火 『砕けた瓦』 青空文庫
ここへ来ると、生命の外殻の観念的なものが取れて、浪漫性の美と匂いをつけ、人間の嗜味に好もしい姿となって、再び立ち上って来るとかいうのである。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
自分は冬じゅうこの死んでいるか生きているかもわからない虫の外殻の鈴成りになっているのをながめて暮らして来た。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
一つ一つの虫の外殻にはやはりそれぞれの個性があった。
— 寺田寅彦 『簔虫と蜘蛛』 青空文庫
が、肝腎の芸術的興味が既くの昔に去っていて、気の抜けた酒のような気分になっていたから、苦辛したのは構造や文章の形式や外殻の修飾であって、根本の内容を組成する材料の採択、性格の描写、人生の観照等に到っては『浮雲』以後の進境を見る事が出来なかった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
硬い外殻に覆われた生物を見つけた。
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衛星ロケットの外殻は、特殊な素材でできていた。
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宇宙船の外殻に隕石が衝突した跡があった。
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この昆虫は、危険を感じると外殻を硬くする。
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