僭す
せんす
動詞-五段-サ行
標準
to usurp boastfully
文例 · 用例
かくの如き形而上學は、その他の點においていかに傾向や内容を異にしてゐるとしても、等しく皆過まつた基礎の上に立ち不當の權利を僭するものに外ならぬ。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
全寮茶話会の夜は無事に済んでよかったが、あなたはこれに類する、他人の思想を僭するような危険な地位にこれまで幾度も立たれはしなかったろうか。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
独り彼が眼識の尋常有志家に比して、及ぶべからざるのみならず、その人品の崇高純潔にして、堅実健全なる、酒を飲み気を使う暴徒にして、有志家の名を僭する徒輩に比し、天淵|啻ならざるを見るべし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
陽虎は(四)において上を僭する魯の陪臣として出てくる。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫
無論私は自分の力の足りない点を充分に知っていると考えるので、敢えてマルクスの書名を僭する心算ではないのである。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
みだりに天子の儀を僭す曲者。
— 図南の巻 『三国志』 青空文庫
そして、遣手婆格の、極まつて小肥りに肥つた、慾の深さうな、厚顏に馴れてもう表情の無くなつたとでも云ふやうな婆さんが茶を持つて來たりして、客と女達の間をあつせんするのが常だが、こゝでも無論同樣だつた。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
絶ち絶ちて幾日をか経し、饑ゑ饑ゑて幾夜をか経し、この我や生きて貧しく、生きんすべせんすべだにもなきものを、米の玉、しら玉あはれ。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
作例 · 標準
彼はチームの成功の功績を偽って主張し、栄光を僭そうとした。
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その小貴族は王の権威を僭しようとしたが、愚かな試みだった。
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他人に帰属する賞賛を僭しようとするな!
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