俺
おれ異読 オレ・おらあ・おり
代名詞多音語頻度ランク #716 · 青空 40266 例
標準
I
文例 · 用例
例へば夏休みも近づかうといふ暑い日に、唱歌教室で先生が、オルガン弾いてアーエーイーすると俺としたことが、笑ひ出さずにやゐられなかつた。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
格別、先生の口唇が、鼻腔が可笑しいといふのぢやない、起立して、先生の後から歌ふ生徒等が可笑しいといふのでもない、それどころか、俺は大体、此の世に笑ふべきものがあらうとは思つちやゐなかつた。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
すると先生は、俺を廊下に立たせるのだつた。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
俺は風のよく通る廊下で、随分淋しい思ひをしたもんだ。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
俺としてからが、どう反省のしやうもなかつたんだ。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
別に邪魔になる程に、大声で笑つたわけでもなかつたし、それにしてもだ、先生がカン/\になつてたことは事実だし、先生自身何をそんなに怒るのか知つてゐぬらしいことも事実だし、俺としたつて意地やふざけで笑つたわけではなかつたのだ。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
俺は廊下に立たされて、何がなし、「運命だ」と思ふのだつた。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
夏の暑い日に、俺は庭先の樹の葉を見、蝉を聞く。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫