風土
ふうど
名詞頻度ランク #8712 · 青空 489 例
標準
natural features
文例 · 用例
二千年の歴史によって代表された経験的基礎を無視して他所から借り集めた風土に合わぬ材料で建てた仮小屋のような新しい哲学などはよくよく吟味しないと甚だ危ないものである。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
この山の祖神の福慈の神に対する呪詛の言葉を常陸風土記では、 汝所居山、生涯之極、冬夏雪霜、冷寒重襲、人民不登、飲食勿奠者 という文字で叙している。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それで常陸風土記によると一応はこうも事祝いでやった、「人民集賀、飲食富豊、代々無絶、日々弥栄、千秋万歳、遊楽不窮」と。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
陰鬱な気候風土や戦乱の下に悩んだ民族が明るい幸ある世界に憬れる意識である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
製作のミリウ〔milieu 環境〕がちがうとは云え、培養された風土民俗が違うとは云ってもあまりに著しい相違である。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
だが今のところでは、まだ僕にあへてそれが出來ないので、獨り日本の風土氣候と調和しない自分の孤獨を、しみじみ寂しく思ふのである。
— 萩原朔太郎 『悲しき決鬪』 青空文庫
そして實際にもその通り、日本で詩人と呼ばれる連中は、過去に於ても現在に於ても、どこか他の一般文學者とちがつたところがあり、何かしら日本の風土習俗に馴染まないところの、妙に周圍と調和しないエトランゼのやうな風貌がある。
— 萩原朔太郎 『詩に告別した室生犀星君へ』 青空文庫
僕等の作る西洋まがひの詩なんていふものは、結局青年時代のエキゾチシズム以外の何物でもなく、日本の風土に合はない附燒刃の似而非物ではないかと考へたりした。
— 萩原朔太郎 『詩に告別した室生犀星君へ』 青空文庫
作例 · 標準
厳しい北国の風土が、粘り強く忍耐強い人々の気質を育んできた。
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その土地の風土に根ざした建築様式は、機能性と美しさを兼ね備えている。
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会社特有の隠蔽体質という風土を変えるには、根本的な改革が必要だ。
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ウィキペディア
風土(ふうど、古くは「ふど」)は、主にある土地の気候・気象・地形・地質・景色(景観)などの総称という概念で使われる用語。英語ではclimateなどが当てられるが、climateも日本語で言う「気候」という意味だけでなく、「風土」、「地方」という意味ももつ。climateの語源は古代ギリシア語で「傾き」という意味で、太陽光の傾きが場所によって異なることから、気候という意味が生まれた。また気候が変わると土地柄なども変化することから、「風土」という概念も生まれた。しかし、『風土』という概念を考える場合、単なる自然現象の他に人間存在や歴史的・文化的な背景も考慮しなければならない事も多い。
出典: 風土 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0