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抜き足

ぬきあし
名詞
1
標準
stealthy footsteps
文例 · 用例
崖下の黯い水も、何か喚きながら、高股になって、石を跨ぎ、抜き足して駈けている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
パンの屑を屋根へ蒔いといたんですの」 その音がし始めると、信子は仕事の手を止めて二階へ上り、抜き足差し足で明り障子へ嵌めた硝子に近づいて行った。
梶井基次郎 雪後 青空文庫
おつやは抜き足をして窓の下にゆき、閉めたる戸の外から、内の会話をぬすみ聴くように耳をすましている。
岡本綺堂 青空文庫
不思議そうにきょろきょろしている娘を再びそっと寝かせて、ふたりは抜き足をして二階を降りて来た。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
このとき二見雨合羽にて抜き足、差し足、来て戸の隙より覗く。
岡本かの子 青空文庫
」 ひとの内房を窺うというのは甚だよろしくないことであるので、李太郎は少し躊躇しているらしかったが、これも一種の不安を感じたらしく、とうとう抜き足をして真ん中の土間へ忍び出て、右の方の部屋をそっと窺いに行ったが、やがて老人と一緒にこの部屋へ戻って来た。
岡本綺堂 雪女 青空文庫
そして餌をねらう猛獣のような姿勢をして抜き足で出て来て、いよいよ飛びかかる前には腰を左右に振り立てるのである。
寺田寅彦 ねずみと猫 青空文庫
静かに――抜き足差し足で――煙か何かのように――ベッドのほうへ近づいた。
佐左木俊郎 恐怖城 青空文庫
作例 · 標準
彼は抜き足で忍び寄り、獲物に気づかれぬよう慎重に進んだ。
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夜中に冷蔵庫からおやつを盗む際、抜き足になるのはご愛嬌だ。
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抜き足で近づく怪しい人影に、彼女は思わず息をひそめた。
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