黄土色
おうどいろ異読 こうどいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
ocher (colour)
文例 · 用例
空はまっさおに、ビルディングの壁面はあたたかい黄土色に輝いている。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
鼠色の瓦屋根も、黄土色の壁も、トンネルの紅色の煉瓦も、燻されまた晒されて、すっかり原色を失い、これを舌の風味にしたなら裸麦で作った黒パンの感じだと鼈四郎はいつも思う。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
それに真物は絵とちがって黄土色を呈しているのである。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
魚体はクリーム色に近い薄い黄褐色で、それが底の黄土色の砂の上にじっと横たわっているので、初めはちょっと気がつかない。
— 中谷宇吉郎 『異魚』 青空文庫
黄に樺色をまぜたような……粉白粉なら肌色の三番ってとこね」「肌色でなんかないわ」「黄土色っていうのかな」 仲間は煙草の煙をふきだしながら、まじまじと久美子の顔をみつめた。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
長椅子の向う側に、紫の天鵞絨の上衣に、濃い黄土色のズボンをはいた二十五、六の青年が、背もたせのうえに両膝をつき、おだやかな眼差しで少女の横顔を眺めている。
— 雁来紅の家 『キャラコさん』 青空文庫
胴のふくらんだ黄土色の太い二本の柱には、朱、緑、黄などでパピラスの形象文字が絵のように描かれて居り、周囲の壁もその柱にふさわしく薄い黄土色で、浮彫の効果で二人のエジプト人が描かれていた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
ラモト伯爵は、一八一五年には七十五歳の老人で、いくらか人の目につく所と言ってはただ、黙々たるもったいぶった様子と、角立った冷ややかな顔つきと、きわめて丁重な態度と、首の所までボタンをかけた服と、燃えるような濃黄土色の長いだぶだぶのズボンをはいていつも組み合わしてる大きな足だけだった。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
黄土色 は、色のひとつ。茶色がかった黄色。黄土色の黄土自体は、ありふれた帯黄の土であり、様々な場所で見受けられる。この色を黄土色と呼ぶ。黄褐色、ラクダ色も同様の色を指す。
出典: 黄土色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0