指物師
さしものし
名詞
標準
cabinetmaker
文例 · 用例
都会へ出て大工や指物師になっている者もある。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
○十一月、新富座にて円朝の「指物師名人長次」を脚色して上演。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
昼間は指物師をやり市会議員を勤めていたが、夜になると一変して賭博者となり、兇悪な強盗となって活躍した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
そしてこの一々趣を異にしてゐる交際が、譬へば上手な指物師の拵へた道具のやうに、しつくりと為口が合つて、それがお前さんの生活に纏まつてゐるのだ。
— XANTHIS 『クサンチス』 青空文庫
狂言の名題は「指物師名人長次」、主なる役割は坂倉屋助七、長次の弟子兼松(松助)坂倉屋の娘おしま(福助)亀甲屋幸兵衛(市蔵)幸兵衛の女房おりう(秀調)指物師長次(菊五郎)等で、差したる見せ場もない芝居だけに問題にもならなかった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
其道順の指物師の工場に、惡戯口を浴せかける大工の姿も、冬は障子に圍まれて心安く、ぱつと燃えたつた鉋屑の火が、障子一ぱいになつて、凍つた道を照す時など、むらむらと暖い感情が湧いてこのままのこの思ひを書いておくるに適當した誰かに、この感情をそのまま書いて送りたいと思ふ。
— 今井邦子 『水野仙子さんの思ひ出』 青空文庫
今一つ妙な癖は指物が好きで、閑さへあれば何かこつ/\指物師の真似事をしてゐたが、手際はから下手な癖に講釈だけは他一|倍やかましく、鉋、鋸などは名人の使つたのでないと手にしなかつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
「ムニユイジエー」は指物師の事だが、さういふと、領事は二つ返事で直ぐ承知して、門の修繕は愚な事、齲歯の手当から、臍の掃除まで指物師にさし兼ねない程にこ/\顔である。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
この緻密な細工は、熟練した指物師の技が光る逸品だ。
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父は指物師として、長年この町で働き続けている。
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指物師が作る箱は、見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えている。
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